住宅ローンは組める?過払い金請求の知識

住宅ローンは組める?過払い金請求の知識

過払い金請求をする場合、その他の融資や生活に与える影響も把握しておくことが大切です。 例えば返金中の住宅ローンや、今後計画している住宅ローンへの影響が発生する場合もあるので、知識があるだけで十分役立ちます。

今回はそんな過払い金請求と住宅ローンに関するポイントや、実際に過払い金請求で住宅ローンが組めなくなるケースなどを紹介します。

今後、過払い金請求と住宅ローンを計画中の方は、このポイントを参考に実践してみて下さい。

よく見かける過払い金請求とは?

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最近テレビCMや電車の広告などで過払い金請求というのをよく見かけます。

過払い金とは、賃金業者に本来は払う必要のない、支払いすぎたお金のことです。 お金を貸し借りする時の利息は、法律で利息制限法というもので定められています。2007年くらいまでは、多くの金融業者などが、法律で決められた利息額より高く設定していました。 賃金業法のみなし弁済によって、金利を高く設定していても違法にはならなかったのです。

しかし、2006年の裁判で[みなし弁済]の成立が否定され、利息制限法を超えた金利は全て無効となり過払い金請求できるようになりました。 金利が18%を超えることがあれば、過払い金が発生している可能性が非常に高いです。その払いすぎたお金を計算し、業者に返還請求してお金を取り戻すことを、過払い金請求といいます。

過払い金を請求する方法は、自分自身で行ったり、弁護士や司法書士に依頼するなどの方法があります。

過払い金請求と住宅ローンについて

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ブラックリストとは

ブラックリストという言葉をよく聞くかもしれませんが、実際にこのようなリストがあるわけではなく、信用情報機関に情報が登録されて、お金の借り入れに制限がされたり、クレジットカードが使えなくなる場合にブラックリストに載ると言われることがあります。

これまで、過払い金請求をすると契約見直しと呼ばれる情報が信用情報に登録されることになり、新規の借り入れなどが難しくなるというリスクがありました。

しかし、この契約見直しの登録については、数年前に廃止されたので、仮に過払い金請求をしたとしてもブラックリストに載るということはなくなりました。 ですから、信用情報を気にすることなく、安心して過払い金請求をすることができます。

もしブラックリストに登録されてしまうと、クレジットの新規発行や利用停止、ローンが組めない、借入ができなくなるなど、いくつものデメリットが発生します。

ブラックリストの登録される期間は、一般的に3〜10年と言われています。 ただし、登録される原因となったものによって登録期間は変わりますので、あくまでも目安になります。 期間が過ぎれば登録は解除され、クレジットカードの発行やローンを組むことができるようになります。

過払い金請求をしても住宅ローン審査への影響はない

過払い金請求を行うとブラックリストに載ってしまうので、住宅ローンの審査が通らなくなると考える方は多いようですが、実は過払い金請求を行ってもローン審査への影響はありません。 というのも、借金を全て支払った状態で過払い金請求をすると、個人信用情報に事故情報が登録される(ブラックリストに載る)ことがないので、過払い金請求後に住宅ローンを組むことができるのです。

ですが、借金返済中に過払い金請求を行った場合、債務処理とみなされ事故情報が登録されてしまいますので、ローンの審査が通らなくなってしまいます。

例外として過払い金請求を行い、返還されたお金で借金が全てなくなる場合は、任意整理という情報が削除され、住宅ローンを組むことができるようになります。

過払い金請求をしても今ある住宅ローンへの影響もない

今すでに住宅ローンを組んでいる方で、もし過払い金請求を行ったらローンが停止されるなどの影響が出ることを不安に思う方もいるかもしれません。 ですが、すでに住宅ローンを組んでいる場合は、過払い金請求を行ってもブラックリストに載ることがないので、ローン返済に何の影響も出ません。

もし、借金返済中に過払い金請求を行いブラックリストに載った場合でも、現状のまま支払いを続けていくことができます。 ブラックリストに載ったからと言って家を手放すことにはなりませんし、住宅ローンの返済が遅れない限り、または家を担保にして借りている借金の返済が遅れない限り、何も心配する必要はありません。

ただし、延滞が続いた場合は契約が解除される可能性もありますので気を付けましょう。

過払い金請求の影響で住宅ローンが組めなくなる場合

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ローンの審査は信用情報が重要になる

住宅ローンは高額の借入が必要なため、クレジットカードの作成や消費者金融からの借入よりもはるかに審査が厳しくなるといわれています。

お金を貸す側である金融機関としては、きちんと元金と利息を返済してくれる人だと確認できてからお金を貸したいと考えますので、現在消費者金融やほかの銀行から借入があるかどうか、携帯電話やクレジットカードの支払いがきちんと行われているかどうかのチェックが念入りに行われることになります。

この審査を行う時に重要となるのが、個人信用情報です。 個人信用情報にはその人の消費者金融の借入の有無、クレジットカードの利用状況や利用したものの返済がきちんと行われているかなどが記録されています。

個人信用情報に返済の遅延や過払い金請求を行ったことがわかる「事故情報」が記載されている状態が、いわゆる「ブラックリスト」です。 ブラックリストに載ってしまうと「この人は今でも返済の延滞があるのに、高額な住宅ローンを組んでも途中で返済が難しくなるかもしれない」と判断されてしまうことになり、審査に通過しなくなる可能性が出てきます。

住宅ローンの申し込みを行う時には、個人信用情報に事故情報がないことが重要なポイントになってきます。

リ返済中の過払い金請求はブラックリストに登録されてしまう可能性がある

個人信用情報に事故情報が記載されてブラックリストに登録されてしまうものの一つに、過払い金請求があります。 過払い金請求は払いすぎてしまった利息を返還してもらうものなのに、返還してもらうことでブラックリストに登録されるのは納得がいかないかもしれません。

過払い金請求を行い、現在も借入を行っている金額を全額返済して残債をゼロにすることができれば、ブラックリストに登録されることは避けられますので、過払い金請求を行ったことで住宅ローンの審査へ影響が生じてしまうことは無いといえます。

しかし、過払い金請求を行っても現在の借入金額の全額返済が出来ず残債が残ってしまった場合には、ブラックリストに登録されてしまいます。 これは過払い金請求を行って残債が残った場合と、任意整理を行って過払い金の返還を受け、残債が残った場合と全く同じことを行っている状態になるからです。

その結果「過払い金請求をしたけれど残債がある=任意整理を行った」ということになり、債務整理を行った場合にはブラックリストに登録されてしまうのと同様に、ブラックリストに登録されてしまいます。 この状況では住宅ローンは審査の段階で落とされてしまう可能性が非常に高くなってしまいます。

住宅ローンを組む金融機関が、過払い金請求をした業者と関連会社だった場合は組めない可能性がある

過払い金請求を行って残債もゼロにすることができ、ブラックリストに登録されていないという人でも注意が必要なケースがあります。

それは、過払い金請求を行った業者では住宅ローンがまず通らないとことと、過払い金請求を行った業者の関連会社へ住宅ローンの申し込みを行っても、審査が通らなくなる可能性が高いということです。

ブラックリストに登録されていなくても、業者側からすると過払い金請求というのは最初にお金を貸す時の契約では「これでOK」と納得して契約を行っているのに、途中で「金利が高いからあの契約はなしにします」と言われ、最初の契約を破られたようなものです。

過払い金請求を行った会社以外では、その信用情報機関に加盟している会員企業が見ることができる個人信用情報がブラックリストではありませんので住宅ローンの審査に影響はありません。

しかし、過払い金請求を行った業者とその関連会社では、過払い金請求を行った人だという情報は保持されています。 そのため今は問題がないように見えるけれど、過払い金請求を行った時のように住宅ローンに関しても「あの契約はなしにします」と言い出す可能性が高いと判断され、住宅ローンの審査に通らなくなる可能性が非常に高くなるのです。

過払い金請求後も問題なく住宅ローンを組めるケース

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基本は完済してから過払い金請求をすること

過払い金請求をした上で住宅ローンを組む際には、様々な落とし穴があります。 一般に「過払い金請求とブラックリストは無関係」という見方が定着してきました。たしかに、過払い金請求を信用情報機関に登録することは金融庁によって禁じられています。 そのため、過払い金請求そのものは信用情報機関に登録されることはありません。

しかし、例えば過払い金請求後に債務が残ってしまうケースは注意が必要です。 その場合は過払い金請求をしたつもりが単なる任意整理という結果になってしまうため、信用情報機関にその事実が登録されてしまいます。

いわゆるブラックリストに載ってしまうということです。そうなれば、住宅ローンを組むことは極めて難しくなってしまいます。

また、俗に言う「自社ブラック」という問題もあります。 過払い金請求は消費者金融などにとっては損失であり、嫌がられる行為です。問題なのは、現在では大手消費者金融の多くが銀行のグループ会社となっていることです。 そうなると、銀行の住宅ローン審査にも影響してくる可能性があるのです。

このような様々な落とし穴を避けるためにも、まずは借金を完済した上で住宅ローンを組むことが安全な方法です。

返済中に過払い金請求をする場合は過払い金で完済できればローンが組める

過払い金請求後に債務が残ってしまった場合は「任意整理」として扱われてしまい、信用情報機関に登録されてしまいます。しかも5年間は抹消されません。

これでは、住宅ローンの審査を通ることはとても困難です。 ただし、過払い金請求には期限があります。

また、貸金業者そのものが経営不振などで倒産してしまえば取り戻すことはできません。総量規制以降、多くの消費者金融が経営不振に陥っている事例はご存知だと思います。

そのため、確実に債務が消せる見込みがあるのであれば、過払い金請求を行った上で住宅ローンを組むことも選択肢として考えておいても良いでしょう。 借金が消せるかどうかは実際に計算してみなくてはわからないため、弁護士や司法書士に相談してみましょう。

また、この場合はいくつか注意点があります。 貸金業者の対応にもよりますが、過払い金請求に対する手続きが完了するまで、一時的に信用情報機関に載るケースがあります。 そのため、過払い金請求と住宅ローン審査を同じ時期にすることは避けましょう。

また、先に述べた自社ブラックとグループ会社の問題はこのケースでも注意が必要です。メガバンクでも消費者金融とグループ会社であるケースが多いため、住宅ローンを組む金融機関については十分に調べておく必要があります。

住宅ローンを組んでから過払い金請求を行う

住宅ローン審査は本人の属性についてかなり多くの観点から審査を行います。 当然、他の金融機関などから借金があれば審査は不利になることは否定できません。 それでも年収や返済比率、勤務先や勤続年数に問題がなければ審査を通るケースは多くあります。

その上で過払い金請求を行っても、実際は全く問題ないのです。問題は上で述べたような審査上の問題だけなのです。 仮に過払い金請求で残債が残ってしまうケースでも、住宅ローンそのものには影響しませんし、都市伝説のように言われる「住宅ローンの一括返済を迫られる」というような事態はまずありませんし事例もありません。

一度審査を通ってしまえば、他で過払い金請求をしようと関係ありません。審査時の勤務先から転職しようと失業しようと、毎月きちんと返済していれば関係ないのが住宅ローンで、カードローンなどと混同している方も多いようです。

そもそも住宅ローンは住宅を担保に入れている時点で全く質の違う契約である上、その契約を履行しているにもかかわらず差し押さえなどできるわけがないのは当然です。 過払い金請求と住宅ローンの関係はこのように様々な注意点があります。 まずはご自身で知識を整理し、実際に行動する時には専門家に相談するのがおすすめです。

まとめ

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基本的に、過払い金請求を行っても住宅ローンは組むことができます。 過払い金請求は正当な権利ですので、ブラックリストに情報が掲載されることはないからです。ただし、過払い金請求をするときの借金の状況によっては、ブラックリストに載る可能性がでてきます。

借金が完済されていない場合は任意整理として扱われるため、ブラックリストに登録されてしまいます。 たとえブラックリストに載らなかったとしても、過払い金請求をした金融業者は利用が不可能になります。 そのため、関連会社の審査に通らない可能性があります。

住宅ローンを組みたいと思っている会社が、過払い金請求をしたい会社とつながりがないかのチェックも忘れないようにしましょう。

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